黒木章光氏への手紙2

1月28日、黒木章光氏へ追加して手紙を送ることにした。

前略

貴殿の出馬取下げに関して、私が送った文書が物議をかもしている、つまり、貴殿が出馬を取下げた理由が、私の「脅迫まがい」の文書により、「家族に対して安全が懸念される状況」だからというとんでもない評価をいただいたようなので、その誤解を解きたいと思います。

確かに「取り方」の問題は存在します。例えば、私は、今回貴殿のコメントに「悪意」を感じます。つまり、私に風評被害をもたらして当選を妨害する意図があるのではないかと感じました。もしかすると、貴殿も、私が、貴殿らによる陰謀を指摘し、仮に陰謀が事実なら、それは市長選挙を冒涜する=選挙民を欺く行為だから容認できないと表現したことを、「脅迫」と感じたのなら、人の主観の問題ですから、一概に否定はできません。しかし、私は、事実はそうではないと思います。

事の発端は、私が批判した行為は、貴殿らによる陰謀から生じています。したがって、私は、1月5日付文書の前に、陰謀の真偽を確かめるため、12月16日付の「求釈明申立書」を送付したのです。

しかしながら、貴殿からの回答がなかったので、陰謀はほぼ事実だと認識しました。仮に、陰謀が事実でないなら、回答によって陰謀を否定し、釈明すればよかったのです。その点、疑惑に対して何ら釈明しないにもかかわらず、陰謀を指摘し批判する私に対して、批判が「脅迫まがい」と、一方的に私の責任にすることはいかがなものかと思います。

尚、私が「攻撃」という表現を用いたのは、当然ながら物理的な「攻撃」のことではなく、言論上の「攻撃」のことです。それは、文脈で理解するのが一般社会通念であり、いちいち説明しなくてもわかることだと考えました。もし、それが貴殿には通じなくて、「攻撃」が物理的な「攻撃」を指すのだと受け取ったのなら、まったく私の想定外のことでした。その点についてはまったくの誤解ですので、物理的な「攻撃」のことではないことを念のため断っておきます。ただ、「攻撃」が物理的な「攻撃」を指すのだと受け取ったという事実は、あまりに飛躍し過ぎていて、私には信じられません。大体、私がそのようなことをすれば、私自身に多大な問題(損害)が発生することは自明であり、あまりに非合理的な考えです。

また、私は、貴殿の出馬取下げの本当の理由は、「家族の安全を確保するため」ではなく、陰謀を指摘された貴殿がその疑惑を晴らすことができないからではないかと考えています。なぜなら、貴殿による釈明が一切なかったからです。したがって、表面上取り繕うために「脅迫まがい」という誇張した表現を用いて、「家族の安全を確保するため」として、他者に責任を転嫁したのではないかと推察しています。

最終的には、出馬するも取り下げるも貴殿の自由です。なので、私のせいにするのは止めてください。ただ、私は、貴殿が、短絡的に市長選挙において自分の目先の利益や都合をもって処すれば、結果的に貴殿自身の将来にプラスにはならないと判断したので、そう助言したに過ぎません。

言うまでもなく、最も重要なことは、選挙民(日向市民)を裏切らないことです。選挙に陰謀や政略という要素が入ってくると、市長選挙自体が汚され、市民の失望と政治不信が膨らみます。それだけは絶対に避けなければなりません。候補者として守るべき最低限のルールではないでしょうか。われわれ候補者は、何はさておき選挙民(日向市民)を裏切らないという責任を果たさなければなりません。

以上、私に何か誤解があり、真実が別にあるなら堂々と釈明してください。付言すると、表現の自由と民主主義が未熟な日本においては、表で堂々と論争する文化が根付いていないので、裏で工作したり働きかけをする村社会の慣習が今なお続いています。そういう日本の閉鎖性が日本社会の成熟や発展の大きな障害となっています。政策や能力に目を向けずに、風評や印象で候補者を選ぶなどという幼稚な政治と村社会のこの慣習を改めない限り、日本社会が発展することはありません。

貴殿が、表で堂々と論争することを避けるのであれば、裏で、私の風評被害を招くような意図的なコメントや私を貶めるための作為的な被害者行動はお止めください。仮に今後もそのような言動が続く場合は直ちに法的措置を取ることを申し添えておきます。何卒よろしくお願い申し上げます。

草々


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