日向宮殿物語第1話「日向市は汚染土地に市民を住ませるつもりか?」

”日向宮殿”オープン間近となった。
新市庁舎については、日向市の悪政の象徴として分かり易い名前を命名しなければならないと考えていたが、結局”日向宮殿”以上の名前は思いつかなかった。

さて、以下の写真を見て頂きたい。
      

これらは、日向市財光寺マルイチ向いの旧JAスタンド跡地である。
先週、ある市民の依頼を受けて、私は、簡単な調査をした。
依頼というのは、以下のような内容だった。
市職員が地元住民の所へ来て、「JAスタンド跡地の土壌から有害物質のベンゼンが検出されたから、浄化するまでの約2年間は区画整理が滞る。」と説明があった。
「異臭がして気分が悪くなった人がいる。健康被害の危険性はないのだろうか?」
私に、「もしできるなら、どうなっているのか調べてくれませんか?」

そこで私は、とりあえず現地に行き、脚立を使って中を確認した。
確かに異臭がした。
インターネットでベンゼンを調べると、かなりの有害物質である。
濃度によっては、健康被害の危険性も否定できない。

4月27日朝日向市役所に電話すると、担当者である区画整理係横山氏が対応した。
横山氏によると、旧JAスタンド跡地から基準値を超えるベンゼンが検出されたので、責任は日向農協にあり、日向農協が県の助言に基づき土壌浄化対策中である。
区画整理の関係で、管理は市がしており、日向農協からその都度報告を受けている。
3月末の検査結果は、未だに基準値を超えていた。
基準値を超えた後2年間は使用できない。3ヶ月に1回、年4回検査をして、1年間以上基準値を下回っているなら2年後に換地として、市民に提供する。

私が、「土壌汚染が噂になり、異臭がするなどで地域住民が不安に感じている。すぐに、告知看板を掲げて情報開示すべきだ。」と言うと、
(横山氏)「区画整理対象者には口頭で伝えてあります。」
(私)「そうではなくて、説明したように、通行人も含めて周辺の地域住民が不安に感じているのだから、具体的な情報を告知して不安を取り除かないといけない。JAに責任があるなら、市がJAにすぐさせなさい。」
(横山氏)「わかりました。JAにそう伝えます。」
(私)「いや、伝えますではなくて、エンドを切ってすぐさせなさい。」
(横山氏)「市は強制はできません。それはJAの問題だと思います。」
(私)「土地の浄化についてはJAに責任がある問題だが、これは、市民の安全な生活を守る問題だから、市にその責任がある。この件についてのみ、市ではなくJAに市民の安全な生活を守る責任があるという話にはならない。実際に看板を設置するのはJAだとしても、市民の安全な生活を守るという観点から市がJAにさせなければいけない。」
(横山氏)「上司に報告しますが、市はJAに判断を任せるという結果もあります。」
(私)「わかった。じゃあ市の見解を文書で出しなさい。その文書を住民に見せて説明し、市がJAにさせないので、住民から直接JAに要求しなければならないことを伝える。」
(横山氏)「文書を出せるかどうかも分かりません。」
(私)「文書を出せるかどうかも含めて、今日中に必ず電話してもらいたい。」

電話を切った後で、私は、「これは市に任せておくといつのことになるか分からない。」と思い、すぐ日向農協管理課宛てに告知看板設置の要請文書をファックスし、本日中に回答するように伝えた。

さて、4月27日、市からも日向農協からも回答がなかった。
いつものことだが、都合が悪いことや責任を取らなければいけないことになると、途端に情報開示を嫌がり、回答や対応をしなくなる。

要するに、市も日向農協も、自分達の都合と利益が第一で、市民は後回し。
土壌ではなくて、市と日向農協自体を浄化する方が先決のようだ。
続きは、5月1日に報告します!


それから、横山氏によれば、「2年後に換地として、市民に提供する。」ということだったが、それこそ「はーあ!」だ。
有害物質のベンゼンが検出された土地を換地として、市民に提供する?
一体誰がそんな危険な、少なくとも気持ちが悪い土地を自分の土地として受け取るというのか?
一体、市民を何と思っているのか?
いつものことながら、呆れてものが言えない。
市民本位という価値観を全く理解していない市職員達が、今度は豪華な日向宮殿でたっぷりリラックスし、働き方改革を先取りして最低労働時間を実践し、ますます弱者を無視する傾向に拍車がかかるのではないかと案じている。

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