日向市長選挙票泥棒事件>異常な究極の犯罪は運命の悪戯

今回の「日向市長選挙票泥棒事件」は、つくづく異常です。犯罪というのはひとつの社会現象ですが、正直私は、これまでの国内のどんな凶悪犯罪より大きなショックを受けました。市民の多くはこの事件について「信じられない」「恐ろしい」「許せない」「日向市民として情けない」という感想を口にします。この中で最も多いのが「恐ろしい」です。この「恐ろしい」の意味は、この犯罪を考えた、あるいは実行した人間が「恐ろしい」という意味です。

私もまったく同感ですが、実は、私は10年以上前から日本に「恐ろしい」人間が増えていると感じていました。「恐ろしい」人間とは、狂暴という意味ではなく、非常識で倫理道徳に欠け、人格的に欠陥を抱えているという意味です。しかし、そういう認識を持っていた私でも大きなショックを受けた理由は、選挙という競技で、得点そのものである票を盗むという究極の犯罪をする理解を遥かに越えた異物が、数人規模ではなく数十人規模で日向市に、しかも市職員にいたことでした。

日本社会の病気は、私が考えていた以上に深刻化しています。今日向市は、深刻な病気に冒され、このままでは破綻します。無自覚の病的人間が市政を司り、行政は自律機能を失い、このままでは病気が重症化して内部崩壊するしか道がありません。

一刻も早く健康体に戻る必要があります。言い換えると、病気に終止符を打たなければなりません。

運命の悪戯としか思えませんが、今回の票泥棒事件は、一気に病気の症状が顕在化した現象です。ご存知のように病気は自覚症状がなければ気づきません。その間に進行すると取り返しがつかない事態が突然訪れます。今回それが訪れました。

しかし、予兆はありました。私がコーソク不正軽油事件に取り組み始めたのは今から5年前ですが、2019年7月、コーソク西村賢一社長は、元従業員に対して「県も県警も俺の思い通りになっとぞ!」と豪語しました。そして同じ頃、県職員がコーソク不正軽油について「たいした脱税額でもないんですよ。」と立憲民主党太田清海県議会議員に言っています

私は、これを聞いて、「腐敗は深刻なレベルまで進行している。いずれ悲劇的な結末が来る。」と予想しました。私は、その後繰り返し河野知事に是正を促しましたが、コーソクと宮崎県は癒着しており、この5年間何ら改善しませんでした。それどころか、宮崎県も日向市も不正軽油以外でもコーソクの違法行為を黙認してきました。言ってみれば、宮崎県も日向市も既に深刻な病魔に冒されている状態でした。したがって、私は、宮崎県も日向市もいずれおかしくなるか大惨事が起こると考えていました。

ご存知の方が少なくないと思いますが、私は選挙前に「西村賢氏の日向市民を欺く5つの疑惑」というチラシを出しました。最近西村市長は体育館建設を前に進めると表明しましたが、私がこのチラシに書いた5つ目の疑惑が早速証明されました。西村賢が体育館建設計画を見直すと言っていたのは、選挙用のウソです。初めからわかっていたことです。

西村賢は、2つ目の不正軽油疑惑も否定していますがウソです。不正軽油については2月29日のYouTubeで説明しました。

また、3つ目の証拠改竄疑惑と4つ目の私文書偽造疑惑については否定していません。なぜなら、3つ目の証拠改竄疑惑は、証拠が揃い過ぎているからです。証拠改竄疑惑については2023年11月17日のブログ黄門隊で説明しています。また、4つ目の疑惑については前回4月14日のYouTubeで説明した通りです。

つまり、不正軽油と証拠改竄と虚偽文書作成は事実、体育館建設計画見直しはウソということです。だから私は、市民に事実を伝えるためにチラシを出したのです。市民を欺いて市長に当選するなど言語道断だからです。

ところが、今回、5つの疑惑がちっぽけに見えるくらいの票泥棒という異常な究極の犯罪、大惨事が起こりました。

私が何年も前から、河野知事や十屋市長にコーソクとの癒着を指摘し、是正を求めても、彼らの頭には保身のことしかないので何ら是正しませんでした。その結果コーソクは増長する一方でした。コーソクが、何でも意のままにしようとして、法も道徳も無視することは必然でした。

この結果、宮崎県も日向市も癒着によってコーソクと運命共同体になっていますので、一緒になって不正の深みにはまり込み、宮崎県民と日向市民を巻き添えにして、結局県や市自体が破綻に向って突き進む事態を招きます。

そういう腐敗構造を前提として、今回の票泥棒事件という大惨事が起こるべくして起こったのです。

この大惨事は、選挙という神聖な舞台で、しかも市職員数十名を道連れにしたという点で、異常さと過激さが際立っていますが、宮崎県と日向市が修復できないレベルでコーソクと癒着していたことに、この大惨事をもたらした真の理由があります。つまり、今回の事件は、大惨事が発生する環境条件が整っていた中で発生した運命の悪戯と言えます。

冒頭、犯罪は社会現象であると言いましたが、犯罪は世相を表し、犯罪人を生むのは社会です。今回の大惨事は、強欲で思い上がった自民党勢力そのものの姿と言えます。

日向市民は、日向市の未来を選択する意味がある市長選挙で、日向市とコーソクの癒着の犠牲となりました。しかしながら皮肉にも、日向市民は、運命の悪戯によって今回やっと日向市とコーソクの癒着という行政が抱える深刻な病気に気づくことになりました。言い換えれば、今回の票泥棒事件は、解決を経て、必然的に日向市の再スタートに繋がります。
そういう意味で、日向市が正しい再スタートを切るために、徹底した捜査と厳正な処分が必須です。われわれは直接捜査できませんので、捜査は検察に任せるしかありませんが、何もできないわけではありません。いや、日向市の運命を大きく左右する大事件ですから、われわれは自分の問題として主体的にならなければなりません。具体的には、私は、市民のアクションや内部告発が必要だと考えています。

とりわけ、今回の事件に関しては、日向市職員の内部告発を期待しています。開票作業従事者は131人いましたが、そのほとんどが票泥棒の事実を知っている筈です。131人以外でも、知っている職員は少なくないと思います。

また、犯行に関わった実行犯と共犯者が少なくとも20人以上いますが、自白することを期待しています。捜査前であれば自白によって罪を免れることが可能です。そもそも、ワイワイの開票速報に犯行の映像が残っているので犯行を否認することは不可能ですし、否認は逆に罪を重くします。ですから、自ら自白する方が絶対有利です。実行犯と共犯者はここが運命の分かれ目です。平穏な生活を送れるか、地獄に落ちるか、ここで決まります。

保身を図ろうとして日向市とコーソクの癒着を庇うという愚かな判断は命取りになるだけです。1~2年棒に振るつもりで知っていることを自白し、出直して日向市民のために働くべきです。起訴されたら、ほぼその時点で職業人生が終わります。

また、実行犯と共犯者以外でも、事件解決に繋がる情報提供は、やろうと思えば相当数の職員、関係者ができる筈です。この事件は、日向市が生まれ変われるチャンスです。目先の個人的な事情を理由に口を閉じることは日向市全体の公益に反します。良心と少しの勇気があれば、日向市に大きな貢献ができます。

そこで情報提供連絡先をお知らせします。どんな些細な情報でも構いませんので、積極的に情報提供してください。提供して頂いた情報は、事件の解決以外の目的では利用しません。匿名でも構いません。

私に提供することが難しいなら代理人弁護士に情報提供してください。今回お願いした弁護士2名は、宮崎県相手の行政訴訟でも代理人をして頂いている、成見幸子弁護士と後藤好成弁護士です。私達3名は、宮崎県民を守るという目的で既に1年以上裁判を戦っています。私達は、自白者と情報提供者を守ります。信頼してください。

電話番号とメールアドレスを記載しておきますので、できるだけ早く情報提供をお願いします。日向市を再生するために協力してください。

黒木紹光 (95)0002 son@mikyj.sakura.ne.jp

宮崎中央法律事務所 成見幸子弁護士(東大法)0985(24)8820

後藤好成法律事務所 後藤好成弁護士(九大法)0985(31)1338

もう一度言います。われわれは、日向市民の一人として今回の事件に傍観者であってはいけません。やったのは市職員ですが、他人ではありません。また、本質的な原因は行政の腐敗です。権力は腐敗するという原則があり、確かに腐敗を止めることは困難です。

しかし、行政の腐敗を放置すれば市民全員に犠牲が及びます。それどころか、全体が荒廃し、当たり前の生活を送ることさえできなくなるでしょう。その直前まで来ています。

日向市民の皆さん、立ち上がってください。この事件を解決しなければ、日向市の未来はありません。


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