十屋“利権”政治>片引き戸101万円の伊勢ケ浜トイレ

過去8年近い十屋市政はどうだったのか?今、それが明らかになりつつある。先頃、十屋市政は利権政治という正体を現したそして、その正体は、今に始まったものではなく、もともと十屋市政の中核をなしていた。

大王谷プール解体工事強行=市民の権利侵害及び背任

令和5年10月、日向市は、私(黒木あきみつ)が繰り返し忠告した(中止を求めた)にもかかわらず、大王谷プール解体工事を強行した。これが何を意味するのかというと、十屋市政は、市民の意向を無視し、市民の権利を侵害し、市民に大損害を与えることを厭わないということである。

私にしてみれば、流石に想定外だった。私は、日向市がいくら田舎行政でも、違法及び巨額損失の可能性を知りつつ、強行するとは想定できなかった。私が行政の立場にいたら、まず市民にとって最悪の事態を避けることを優先し、慎重になる。それが、責任ある立場にいる者の最低限の行動規範だ。ところが、10月11日資産経営課長へ電話すると、実に驚くべき言葉が返ってきた。資産経営課長は、裁判によって誤りと判断される可能性もお構いなしに、「予定通り粛々と進める」としゃあしゃあと答えた。

日向市の行為は、①地方自治法及び公共サービス基本法違反、②環境権侵害、③背任罪の疑いがあるが、日向市は、今回コンプライアンス(法令順守)について無頓着であることを示した。

十屋市長が強行した有力な理由

今回十屋市長が、市民の権利と法を無視して強行した理由は何か?答えはひとつしかない。それは、“利権”である。

総額42億円もの当計画は、言い換えれば、受注会社にとって42億円の売上機会であり、またとない利益確保機会である。一方、多くの市民の間で、特定企業に対する利益供与と関係者間の再分配の噂が囁かれている。十屋市長の不自然過ぎる強行の理由は、それ以外に考えられないからである。

法外な金額の工事発注=利権という過去の例
坪単価200万円、片引き戸101万円の伊勢ケ浜トイレ

伊勢ケ浜入口の大御神社側に、平成31年3月、坪単価200万円(49.9㎡で2989万円)のトイレができた。49.9㎡というと約15坪、2LDKのアパート程度の広さである。常識からすると、どう考えても1000万円以上かかることはない。つまり、非常識な単価である。資料を開示請求するとすぐに分かった。分かりやすい例を3つ紹介する。ステンレス片引き戸1,011,960円、便器(ウオシュレット)275,400円、壁掛け型ステンレス手摺84,780円これは契約書に記載されていた物品自体の単価である。

    

まさに、いずれも非常識な金額である。日向市は標準価格の5倍以上で契約したことになる。つまり、この公衆トイレの通常価格は600万程度であり、差額の2300万円は業者にプレゼントしたも同然である。さて、ただでプレゼントしたのだろうか?

10カ所で13億2500万円、収容人数2500~5000人の避難施設は本当に必要だったのか?

恐らく、多くの市民が疑問に思っている投資に10カ所の避難施設(避難山と避難タワー)がある。私の疑問はふたつあり、ひとつがこの施設は本当に役に立つのか?もうひとつが、この総額13億円余りを違うことに使えば、市民がとても助かり喜ばれたのではないか?である。

具体的に言うと、公表されている収容人数は1㎡当り2人で計算されているが、これは学校の全校集会のように列を作って整然と並んだ状態である。実際は、大津波のパニック状態の時に人はそのような行動はできない。せいぜい1㎡に0.5~1人程度だろう。また、津波の高さへの不安があるので、多くの人は、より安全な高台に逃げるだろうから、実際に避難施設を利用するのは、逃げ遅れた人に限られるだろう。したがって、津波が来るかどうかを含めて、実際に役に立つ可能性は決して高くない。

また、総額13億円を、例えば給食費の無料化(1年当たり2億2000万円)に充てていたら、平成30年以降令和5年までの6年間の無料化ができていた。小中学生を抱える家庭は年間で小学生46,200円、中学生55,000円が免除され、とても助かったに違いない。

巨額発注の本当の理由(なぜ十屋市長は市長選挙までのわずか6カ月間待たなかったのか?)

総合体育館にしても、伊勢ケ浜トイレにしても、10カ所の避難施設にしても、高額発注は、言い換えると、血税を原資とした業者へのプレゼントである。

やはり、どう考えても“利権”の疑いを拭えない。つまり、潤うのは業者だけではなく、十屋市長及び関係者も潤うというウインウインの構図があるのではないだろうか?

情報では、十屋市長が6ケ月後の市長選挙で市民に体育館建設の是非を問うことなく、今回計画を強行した理由は、受注業者に迷惑をかけないためだったようだ。

逆に言うと、仮に、総合体育館建設自体が総額42億円もの“利権”だとしたら、今回の十屋市長が取った行動の動機は、とてもよく理解できる。


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