「本物のウソ:第一生命転換契約裁判」

私がその一部始終に立ち会った、第一生命宮崎支社転換契約裁判の実録である。第一生命が繰り出した30個のウソを徹底究明する。

ここに登場するウソの数々は、まさに圧巻である。これだけの「本物のウソ」には、めったなことではお目にかかれない。とても実録とは思えないウソの洪水は、ドキュメンタリーエンタテイメントである。

私は、関わっていた1年半、初めの頃はウソに気づく、ウソを見つけることも馴れていなかったが、徐々に、ウソがウソを生む、ウソに終わりはないというウソ特有のメカニズムを把握し、自然に、エスカレートしていくウソの製造プロセスに、目を向けるようになった。

そして、ウソの究明をしていく内に、徐々にウソ製造プロセスに気づき、ウソの真の姿と本質に迫っていった。

用いられた題材は、生命保険書類、電話及び会話録音記録、裁判提出書類、公判記録など、その全てが客観的な資料であり、創作は一切ない。実際の署名付きの生命保険書類を掲載することも、原告から特別の許可をもらって実現した。

逆説的だが、本書で紹介されるウソは、ウソではなく、正真正銘本物のウソである。

尚、本件判決を「不当判決その2」で紹介した。

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