日本のひなた族第4話「モラル崩壊」

次の新聞記事を見て頂きたい。

今年宮日新聞で採り上げられた県職員の不祥事である。
県土整備部3件、教育委員会5件、農政水産部1件、もちろんこれで全部ではないだろう。
あくまで、私が気がついた新聞記事だけである。
県土整備部と教育委員会に集中している理由が何かは分からない。
共通するのは、業者や生徒を指導教育する立場で、自分は、偉くもないのに常に指導的立場にいるという点だろうか。
つまり、善悪の判断すら怪しい奴が、指導教育されることなく、大手を振って県職員をしている訳です。

一般社会では、通常、基本的に直属の上司が部下を指導教育する責任を負い、組織としても当然コンプライアンス教育を行います。
学卒新人だと、約3年の経験を経ると、一通りの教育は過不足なく終了し、以後は、上司や先輩の背中を見て学ぶのが通例です。
もちろんそれでも中には変なのがいたりしますが、大体そういうのは管理職になる前に疑問符がつき、要職からは外されます。

ところが、県職員の場合、この一般社会の常識が当てはまらないようです。
もしかすると、部によってバラつきがあり、特に県土整備部と教育委員会は、常識が当てはまらないのかもしれません。
つまり、上司も組織も指導教育する責任を果たせていません。
それだけではなく、上司や先輩の背中を見て学ぼうにも、その上司や先輩自体がおかしかったら、基準を見失ってしまうのです。
ズバリ、組織として”モラル崩壊”の状態です。

正直、その可能性は決して低くありません。
なぜなら、私は、今年9月11日、以下のような内容の質問を知事宛てにしていますが、なしのつぶて、全く何も回答なしでした。
その内容とは、

不祥事職員の処分について
有罪判決を受けたり、逮捕されたりした職員の処分はどうなりましたか?
まさか、依然として職員として在籍し、高給を払い続けるという県民への背信行為、血税の無駄遣いはしていませんよね?

県土整備部説明責任について
「回答する立場にありません。」という人を食った内容の回答を連発する、かつ不祥事職員を複数輩出する、今の県政を代表する部署のようですが、自分の部下すら指導監督できない方々が、業者を指導監督できる筈もなく、実際のところ、あらを隠すのにアップアップなのではありませんか?
ところで、職員の不祥事に対する上司としての責任はどのように取ったのですか?
これだけの不祥事ですから、当然給与の半年分くらいは返上したと思います。
もし万が一何も具体的な責任を取っていないなら、ひな壇に飾っておきたいくらいの究極の厚かましい部長、管理課長と言えるでしょう。
もちろん、責任をとらせていない知事の責任も免れません。
いずれにしろ、秩序が崩壊した県政の象徴的存在の県土整備部の部長そして管理課長から直接説明を聞かない訳にはいきません。
(参考までに、部長さんを紹介しておきます。)

農政水産部農政企画課について
農協に対する指導監督ができていません。
また、農協関連機関への継続的天下り実態の公表、公正取引委員会九州事務所働きかけ疑惑への説明を求めます。
責任はだれにあるのか(課長か、部長か、知事か)をはっきりして頂き、責任者と直接話をさせてください。

面談日程について
会いたい方がたくさんいますので、候補日程を今月25、27、28の3日とします。
2日にまたがっても構いません。
当方は、私を含めて数名で伺います。
日程調整をする方が必要なので、横山秘書広報課長にお願いしてください。

ということで、県土整備部と農政水産部農政企画課の部課長に面談を求めたが、拒否された。

一事が万事こんな調子である。
一般社会では、社会的責任の大きい大手企業などで社員の不祥事が発生すれば、トップは世間に謝罪し、トップはもちろんのこと、部長以上の役職者の報酬の返上など当たり前の話である。
しかし、河野知事は、不祥事の度に「厳正に対処する」と言うのみで、実際には、けじめをつけさせる処分も、県民への説明や謝罪もない。
トップがこれでは、職員達は、全く危機感を感じずに、緊張感を持つことなく、楽なことと保身だけが頭の中を占めるようになるだろう。

そもそも公人としてのモラルの低い職員達に甘い統制をすれば、秩序が崩壊し、次から次に職務怠慢、癒着、不祥事が生じ、モラル崩壊の海で一人一人好き勝手に泳いでいる状態になるのは必然である。

ところが、河野知事は、そんな状況を放置し何も手を打ってこなかった。
ただひたすら、黙って静かにやり過ごすことだけ積み重ねてきた。
この責任は重い。
2017年も終わろうとしている。
河野知事は、2018年も、自らの責任を果たさずに、口では綺麗ごとを並べて、ただひたすら、黙って静かにやり過ごすつもりか?

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