延岡市、生コン残渣不法投棄を知りながら、青葉台宅地開発地の完成検査合格!

約1ヶ月前の令和2年12月16日、私に、延岡市都市建設部建築指導課から1通のメールが届いた。
内容は次の通りである。

■令和2年10月25日にいただきました「富美山町青葉台不法投棄問題への対応要請」については以下のとおりです。

岡富町の開発行為につきまして、株式会社コーソクは、開発許可を受け、その後、完了の届け出をしております。都市計画法第36条第2項では「当該工事が開発許可の内容に適合しているかどうかについて検査し、その検査の結果当該工事が当該開発許可の内容に適合していると認めたときは、検査済証を当該開発許可を受けた者に交付しなければならない。」と規定され、同第3項では「検査済証を交付したときは、遅滞なく、当該工事が完了した旨を公告しなければならない。」と規定されています。
本市の権限はあくまでも都市計画法の範囲内のものですので、本市としましては、当該開発行為について、令和2年7月30日、8月4日に完了検査を実施し、検査の結果指摘された点についての対応が完了した後、開発許可の技術基準や内容に適合していると認めましたので、法第36条第2項の規定に基づき令和2年12月15日付で「開発行為に関する検査済証」を交付し、当該工事が完了した旨を公告しております。
なお、開発行為等に関しましては県と連携を取り、情報を共有するなど事実関係を報告しています。

なぜ私個人に延岡市からわざわざ報告するメールがきたのかというと、私が、「富美山町青葉台不法投棄問題への対応要請」を提出していたからである。

さらに私は追加で「富美山町青葉台不法投棄問題対応の件」も提出している。

なぜ私が延岡市に完成検査を合格させないように要請したのかの理由は三つある。

青葉台宅地造成地の購入者に犠牲者が出る

青葉台開発工事に関わった元コーソク従業員の話では、「地下10mに不法投棄された生コン残渣は、そのままだと固まらず、流出する可能性がある。また、本件開発工事は杜撰で、転圧が不十分であるから、家を建てた場合、地番沈下が生じ、家が傾いたり歪む可能性が高い。」ということだった。

そして、この元コーソク従業員と別な元コーソク従業員は、同じ理由で(被害者が出ることを心配して)、それぞれ自ら延岡市に告発していた。
また、2019年1月、延岡市役所都市計画課佐藤氏は、「数年前に、コーソク元従業員の不法投棄をしたという告発があり、元従業員の立会いの下、青葉台を掘削したら、産業廃棄物を確認できた。したがって、この現場の完成検査を合格させることはしない。」と述べていた。

私は、それを聞いていたので、延岡市にはかなり強く要請した。
延岡市は、「それ(被害が出た場合)は、購入者と売主の問題だ。」ということを私に言ったが、「それは違う」というのが私の意見だ。購入者は、将来問題が生じることを知らずに、簡単に言うと騙されて土地を購入するが、発生した被害についての責任はない。
しかし、発生した被害の原因が、土地なのか、家なのかはわからない。
結果的に、被害に対する補償は得られず、泣き寝入りするほかないだろう。
それが事前にわかっているのに、「購入者と売主の問題」とは何事だ!
延岡市民に被害が出て平気なのか!?
道義的に許されない。

反社会的企業を利する

コーソクは、青葉台に産業廃棄物を不法投棄して、埋めてしまえばわからないということで、これを宅地として当たり前の価格で販売する予定である。
つまり、欠陥商品を通常価格で売ることと何も変わらない。
その支援をしたのは、宮崎県であり、延岡市である。
一言で言って、正気の沙汰ではない!

法秩序の崩壊

コーソクの行為は、違法行為そのものであるが、宮崎県と延岡市は、それについては不問にして、黙認するということになる。
行政自身が、違法行為を助長する訳だから、法秩序より、利害調整の方を重要視していることになる。
これは、利権共同体に組み込まれた小役人、もっと言うと保身優先の国賊のやることである。
こうして日本社会の秩序は、ガタガタの骨抜きとなり、社会の荒廃は加速度的に進む。
最早、憐れと言うしかない。

「完成検査を合格させることはしない。」と述べていた延岡市が、なぜコロっと豹変したのか?
考えられるのは、業者の利益を守ろうとする権力者からの圧力である。
この権力者は、一般市民の生活と人生などはどうでもよいと考えている正真正銘の国賊だ。
悲劇的なのは、この国賊から一般市民を守る政治家と公務員が皆無ということである。
絶望とは、こういう情況を言う。

因みに、生コン残渣は、有害な産業廃棄物で、他県では当たり前に摘発されている。
記事を参照されたい。

生コンの残渣、固化したセメントミルク等の廃棄物の種類について

山梨県、生コン残渣不法投棄で業者らに勧告!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク