第1話「日本の司法は、東京医科大入試並み」

被疑者の取調べなしに不起訴

面白いものをお見せしよう。

   

これは平成30年6月、私が告訴した事件の不起訴処分通知書である。
ひとつは偽証罪、もうひとつは偽証教唆(偽証するようにそそのかした)罪。

この2件の事件において、私は、告訴人として平成30年10月3日宮崎検察庁で一度取り調べを受け、12月20日再び取り調べを受け調書を取られた。
その後間もなく12月28日付不起訴処分の通知書が送られてきた。

被疑者取り調べの実態

1回目の取り調べの終了時に、検事が「今後、被疑者にも来てもらって取り調べを実施し、起訴するかどうか判断することになる。」と言った。
また、2回目の取り調べの際、検事が、「被疑者の取調べをしたが、被疑者によると、事実は、告訴事実に記載された虚偽内容の通りであると主張した。参考人として、同僚のA氏の取調べもしたが、同様だった。」と言った。

被疑者が、検事の取調べでもウソを言えるのだろうか?と疑問に思い、不審に感じた。
そこで私は、検事に「いつ取調べをしたのですか?」と尋ねると、「捜査上の秘密だから言えない。」と答えた。

私は、被疑者取り調べの有無について疑いを持った。
そこで、平成31年1月17日宮崎検察庁に電話して、被疑者取り調べ調書の閲覧を求めたところ、記録係の担当者が、「被疑者取り調べの調書はありません。」と答えるので、「取り調べの報告書はありますか?」と尋ねると、「取り調べの記録は存在しません。」と答えた。

つまり、被疑者取り調べの事実はなく、「取調べをした」という検事の説明はウソだった。

実は、私の1回目の取り調べの際、検事は、被疑者の側に立ったかのように、民事訴訟における原告代理人弁護士が目の前にいるかのような意見を繰り返した。
私は、「検事は、原告代理人弁護士から事情を聞き取って、告訴事実の立証根拠が十分ではないという理由を探し出して不起訴にするための布石を打っているな。」と思った。

総括すると、不起訴処分は、不起訴にするために、取り調べをちゃんとやっているという偽装をした上で、被疑者取り調べを実際にはせず、私には虚偽説明をしてなされたものである。

この茶番劇のシナリオを書いた人物は不明だが、余りに安易過ぎて論評のしようがない。東京医科大入試レベルの不正茶番劇と何ら変わらない。

司法、社会秩序、国の将来

真実はひとつしかない。また、真実を隠し、誤魔化すためにウソをつく行為は偽証という新たな真実である。
検事が虚偽を告げたのは、真実を隠し、誤魔化すためである。
真実から遠去かろうとすれば、あらゆる人々がウソつきになる。
個人レベルでは、詐欺と同様に、ウソは真に安易で低コストで実益があるが、その手軽さ故、社会で拡大再生産され、社会全体に深刻なモラルハザードをもたらす。

今や、この国では、総理大臣から、官僚、公務員、政治家、裁判官、検事、企業経営者、大学関係者、医者、社会福祉法人経営者、スポーツ競技の指導者に至るまで、ウソつきだらけである。
最早、司法も社会秩序も崩壊の危機にあると言える。
国の将来を思う時、希望を見出すことは極めて困難である。

過去人間の歴史において、ウソつきだらけの国が繁栄したことはなく、衰退し、滅亡した事例を探すことは容易い。
歴史上、愚かな国民は、利己と保身に走り、遠からず自爆する。
見てきた通り、検察は愚かな国民という集団の一員である。
賢者は群れずに、組織に同化しない。
腐敗した組織に同化する者は、組織の死に加担し、組織に同化しない者は組織の再生に貢献するという逆説にこそ真実がある。

いずれにしても、この国の将来を思う時、暗澹たる気持ちにならざるを得ない。
約15年ほど前に直感的に感じた国全体のモラル崩壊は、現実となった。
この国は今、深刻な危機にある。

今こそ賢者の政治が求められている。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

  1. ぜっき より:

    ひどいですね。「はじめに不起訴ありき」
    自分も家族の件で告訴告発したことがあります。司法警察も、検察も外国系の関係で受理すらしませんでした。「受理してしまうと面倒」だそうです。結局は特攻と圧力しかないのですね。甘●氏じゃないけど、闇で通すしか・飛んで火に入ってきた加害機関の顧問の元県弁護士会長弁護士によって地方裁判所長との癒着などの闇もみせてもらいました。マスコミの腰ぬけぶりも・警察などはわざわざ自宅の郵便受けに書面を返還にくる子供っぽさ。公務員の告発義務などまったく絵そらごとです。黄門隊の活動大事ですね