宮台先生傷害事件の犯人は捕まらない

宮台先生の傷害事件が発生して11日になる。現在捜査中であるが、私は、初めから、この事件の犯人は捕まらないと考えている。と言うより、警察が意図的に捕まえないと考えている。
なぜなら、宮台先生への暴力は、権力者側の意向だからだ。
その権力者とはだれか?はとりあえず置いといて、私の推察を示したい。

利権共同体=権力犯罪連合軍の存在

権力者というのは、現代日本社会では、イコール利権共同体の首謀者にことだ。また、利権共同体には看板がかかっていないので見えないが、基本的には、自民党の国会議員を頂点に、官僚及び公務員、各種団体及び民間企業が必ず構成員として存在する。
しかし、実は、安倍晋三政権になってこの利権共同体に加わったレギュラーがいる。
それは、警察、検察、そして裁判所だ。
安倍晋三は、手に入れた人事権を利用して、利権共同体の強大化を図った。強大にするには、捕まらない犯罪を成立させなければならない。なぜなら、強大化はすなわち必然的に違法行為を伴うからである。
そこで、安倍晋三は、警察と検察を支配する仕組みを作った。
本来なら、ここで警察、検察、裁判に従事する正義感に満ちた高潔な人間は、支配の誘惑などには惑わされない。
ところが、ほとんどの公務員は、宮台先生が言う既得権益を守ろうとするもしくは保身を図る劣等性を共有し、しかも、今の公務員は、理念や哲学などの絶対的価値観より物欲志向が強い。
なので、飴をぶら下げられれば、いとも簡単に支配を受け入れ、進んで利権共同体の構成員となる。また、一度利権共同体の構成員となると生々しい利害の貸し借り関係が生じるので抜けられなくなる。
これが何をもたらしたかというと、権力犯罪連合軍である。
つまり、狭義の利権共同体が犯罪を犯した場合、それを完全犯罪にするために、警察、検察、裁判所が協力する。
今、この国には、明らかに権力犯罪連合軍が存在する。

権力犯罪連合軍効果

安倍晋三という小悪党が個人的な欲望を実現するために作り出したスキームだったが、このスキームは、悪党たちの間で瞬く間に普及した。何ら心配なく、利益を思う存分貪れるからである。
さらに、完全犯罪に味を占めた権力者たちは、利権政治をもっとやりやすくする環境を築くために、手に入れた警察、検察、裁判所に対する支配力を駆使しようと考えた。
具体的には、抵抗分子や邪魔者を始末するのだ。
このやり方には、二通りあり、ターゲットを犯罪人に仕立て上げて、つまり冤罪を成立させて司法によって社会的に葬る方法。もうひとつが、暴力や殺人で強制的に始末し、迷宮入りさせる方法である。
私は、単なる想像で語っているのではない。そうではなく、社会現象を分析した結果、その存在が確かめられ、理論的に説明ができることを語っている。

冤罪スキーム

冤罪スキームの代表は、カルロス・ゴーン事件である。
日産の会長だったカルロス・ゴーン氏は、2018年11月19日、突然逮捕され、その後長期間勾留された。そして、保釈中だった約3年前の2019年12月30日、楽器ケースの中に身を潜め、レバノンへ国外脱出した。
日本から逃げたと言うより、日本の司法から逃げた。なぜなら、カルロス・ゴーンは無実で、冤罪の犠牲者だからだ。
カルロス・ゴーンは複数回逮捕されているが、まともな逮捕理由は一つもない。最初の逮捕理由は、金融商品取引法違反、役員報酬を過少申告した有価証券報告書の虚偽記載が理由だ。しかも、この虚偽とは、退任後に支払われる予定だった未払い報酬を記載していなかった点を虚偽とした。
「えっ!」実際に支払われてなければ記載する必要がない筈なのに、「虚偽」て、どういうこと?と誰もが思うだろう。それを無理やり「虚偽」としたのだ。
つまり、検察は、犯罪をでっち上げるために、いわゆる因縁をつけた訳である。
実態は、当時日産の社長だった西川氏が、カルロス・ゴーンを日産から追放するために、権力者の力を借りたのだと言われている。
これが事実だとすると、日産という企業が、権力者に利益を供与し、権力者が検察を動かし、検察が無理やり犯罪をでっち上げ、逮捕勾留したということである。
カルロス・ゴーンは、それがわかって、日本では公正な裁判は受けられないと考えて国外へ脱出した。

迷宮スキーム

迷宮スキームの代表は、石井紘基刺殺事件である。当時民主党の衆議院議員だった石井は、2002年10月25日、自宅の駐車場で伊藤白水によって包丁で刺され殺された。なので事件としては、犯人がいて判決も確定したので厳密には迷宮事件ではないが、殺人を命じた真犯人はわからないまま終わった。犯人の伊藤は、「当方の事件は、いろいろと政治の裏側で動く金と人脈が関係しており-」と明かしており、面会時のインタビューに対しても「でたらめを言わざるをえなかった」「本当の事を言えば頼んだ人が誰かを言わなくてはいけなくなる」「殺害を頼まれた」「それを言えばその人の顔に泥を塗る事になる」と答えた。
宮台先生の傷害事件は、間違いなく、このパターンである。
したがって、仮に実行犯が捕まったとしても、真犯人は出てこない。
つまり、石井紘基刺殺事件同様、宮台先生傷害事件も、「頼んだ人がいる」のではないか?

極めて危険な日本社会

私は、ここ数年間、様々な事件を見てきて、権力者及び警察、検察、裁判所が、犯罪に加担していることを確信した。
ここは既に安全な国などではなく、われわれは、権力犯罪連合軍から身を守らなければならない。
なので、権力者を信用するなど以ての外、自殺行為同然である。
国民同士で、連携して助け合う仕組みが必要である。
宮台先生が傷害事件の犠牲となって、私は、強くそう感じている。

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