日向市が締結した限りなく詐欺同然の委託契約

日向市は、日向市総合体育館整備計画推進に当たり、令和4年8月1日、明豊ファシリティワークス株式会社と、「日向市総合体育館整備事業者選定等支援業務委託契約」を締結した。委託業務内容は、DB(設計施工)事業者選定である。つまり、日向市総合体育館の設計施工をする事業者を明豊ファシリティワークスに選んでもらう。

委託料金は、何と5000万円!契約期間は令和5年8月31日まで。私は、4月13日にこの説明を受けた時、正直ショックで言葉を失った。まず、日向市は、日向市総合体育館を建設するに当たり、自分では設計施工事業者を選定できないということである。技師はいても、事業者選定すらできないということは、専門知識を持ち合わせていないことを意味する。専門知識を持っていないので、持っているものに選んでもらう。その費用が5000万円である。

具体的にどうやって進めているか確認すると、明豊ファシリティワークスの担当者が2週間に1回やって来て打ち合わせをして、設計施工事業者を選定し、日向市にその報告書を提出するというものだ。つまり、計30回に満たない打ち合わせ、選定業務、報告書作成に対して、日向市は、市民から徴収した市税の内から5000万円もの大金を支払う。

根本的な疑問として、まず、本当に日向市の職員は選定業務ができないのだろうか?技師であれば、専任になって勉強すれば選定業務ができるレベルの専門知識を身に着けることは十分できるのではないかと思う。次に、一体どういう計算をしたら5000万円もの委託料になるのだろうか?単純に計算すると、1回の打ち合わせ代が50万円の時、50×30=1500万円、報告書A4の1ページ当り10万円の時、10×100ページ=1000万円。選定業務に1時間当たり5万円払った場合、5×500=2500万円。1500+1000+2500=5000万円である。

一般社会通念上、これは明らかに詐欺である。つまり、日向市は、詐欺に遭って、不当な委託料を吹っ掛けられて契約を結んだということになる。そして、この5000万円を負担するのは、市民である。つまり、騙されたのは日向市長だとしても、その犠牲者は日向市長ではなく、日向市民という受け入れ難い現実である。

もうひとつの可能性は、日向市が、明豊ファシリティワークスを通じて、だれかに4000万円をプレゼントしたのかもしれない。つまり、利権である。別な種類の詐欺とも言えるが、もちろんこの場合も、その犠牲者は日向市民という受け入れ難い現実である。

これは、市長の責任問題である。

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