モナコ観光不正融資事件の真相!第5話「なぜ今さら新たに代表訴訟をするのか!?」

決断までにかなり悩みましたが、私が「なぜ今さら新たに代表訴訟をするのか!?」について、話しておかなければいけません。
その理由はひとつではなく、いくつかの理由が重なったことで、結果的に代表訴訟を避けられなくなったのです。
そうなった様子を表現すると、そこに、吸い寄せられたとも言えます。

経緯
その前に、これから事件を解明していく上で、全体像の一つとして、経緯をご紹介しておきます。

ご覧頂いた通り、随分古い話です。しかし、この事件の原因となった日向農協の問題点は、今現在も変わらず存在します。
ということは、事件としては過去の話ですが、この事件を忘れ去ることは、この問題点によって、再び事件を招く可能性があります。
ですから、問題点を根絶する必要があるのです。

理由その1=経営責任
第2話「損害賠償請求の原因」 で紹介した、私自身が日向農協から融資を受けた経験(厳しい審査)と本件不正融資の内容が、余りにも違い過ぎることに大きな違和感を感じたことです。
つまり、われわれには、厳しい審査と様々な条件を課していながら、なぜ億単位の融資が、これほどいい加減に貸し出されたのか?
そして、不良債権になって損失処理しても、ほとんど責任をとらないなら、経営責任はないも同然ではないか?という当たり前の疑問です。

理由その2=資金使途の謎
日向農協からモナコ観光に流れた億単位の資金が何に使われたのか?
実は、詳細が明らかになっていません。
しかし、貸し付けた人間が同様に資金が何に使われたのか?知らない筈はありません。
元はと言えば、組合員もしくは預金者のお金です。
これも究明すべきと思います。

理由その3=意思決定とガバナンスの謎
支店、本店審査会、総務金融委員会、理事会、監事と、組織形態としては意思決定システム及び統治システムがありますが、それらがありながら、なぜ不正融資が行われたのか?
ワンマンなどの歪んだ実態があったのではないか?究明すべきと思います。

理由その4=公共性
農協というのは、地域密着型企業であり、日本全国にある組織です。
ということは、それだけ公共性が高く、一般企業よりさらに公明正大な経営が求められます。
しかしながら、本事件は、その自らの存在価値に背く、反社会的要素を含んでいます。
すなわち、農協職員は、本事件を反面教師として、農協という組織の存在意義を再確認する必要があります。

理由その5=平成27年ワ第101号との相違
実は、本事件の代表訴訟は、既に、平成27年8月12日、組合員2名が役員5名を提訴しています。
しかし、今回私が提訴した元組合長2名の内1名は、先の5名に含まれていません。
また、同じ損害賠償請求ですが、請求の根拠は似て非なるものです。
私には私の観点があり、訴訟で問う本質的な意味が、先の代表訴訟と異なります。

以上の理由から、思案の末、訴訟提起に至りました。
必ずや、自己満足に終わらない結果を出すつもりです。
経過は、本ブログにて、定期的に報告していきます。

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