日向市カトウ裁判の真実第8話「日向市職員による隠蔽と責任回避」

カトウへの解体工事正式立会要請がなかったこと

計3週間もの解体工事期間中、かつ20種類もの証拠写真の撮影がありながら、カトウに対し正式な立会要請がなかったことは、意図的という以外になく、逆にいうなら、証拠写真1~19がもし事実であるなら、証拠写真事実そのままの状態でカトウに立会要請していれば、カトウに「設計図書違反」を否定するチャンスはなくなっていた。

ところが、日向市は、平成26年7月3日13:30、いきなり「コンパネ板とブルーシートが出土したからすぐ立ち会ってくれ。」と電話連絡してきた以外は、解体工事予定期間の告知も正式な立会要請もなく、勝手に解体工事を進めた。

一方、疑念を抱いたカトウは、口頭で解体工事開始日を八千代建設に確認し、7月3日午前8時過ぎに現場を訪問すると、現場は解体工事中であり、その時湧き水の発生により擁壁内に瞬く間に水が溜り、数10cmの深さになったところであった。(湧き水写真

7月3日13:30の突然の立会要請には都合で応えられなかっただけであり、カトウが立会要請自体の拒否をするはずもないのに、以後日向市は、一切立会についての連絡をしてこなかった。

日向市が、立会要請を容易にできたにも拘わらず、また、その機会(撮影日)は14回もあったにも拘わらず、さらに、「設計図書違反」を認めさせるチャンスを自ら放棄し、立会要請しなかった理由とは、つまるところ、見つかった状態(事実)と証拠写真が示す現象は異なるという疑惑に行き着く。


以上のように、日向市は、用意周到に「設計図書違反」証拠写真を総動員して撮影し、目出度く、平成26年10月10日、カトウに損害賠償請求通知を送ってきた。

一方日向市は、宮崎県建設工事紛争審査会の場で裁判への移行を表明し、それを聞いたカトウは、平成27年1月9日仲裁申請を取り下げた。
この時点で、日向市は、「最高裁まで争う」ということを口走っている。

平成27年2月6日、日向市は臨時会を開き、必要な裁判費用予算を議会に提出し、質問には、ほとんど松田洋玄建設部長が虚偽を織り交ぜながら答弁して通した。

こうして、日向市とカトウは裁判で争うことになった訳だが、恐らく日向市は、「設計図書違反」というでっち上げの根拠を準備し、自信満々だった筈である。
民事訴訟を知る者は、提訴時点の客観的な状況から、ある程度予測ができる。
本件の場合、日向市が負けるという予測はまずできない。
日向市の顧問弁護士は、そう日向市に伝えていたと思う。

カトウの力で、日向市の「設計ミス」を立証することは不可能と言え、おまけに、日向市には、怪しいが迫力ある39枚もの「設計図書違反」写真がある。
さらに、日向市は、時間にも税金という資金にも、まったく困らない。
延々と高裁、最高裁に引きずっても何も困らない。
議会と市民には、「係争中だから」を盾にして、一切口をつぐむことができる。
裁判が始まった時点で、勝ったも同然、責任回避は完璧と言えた。

しかし、世の中何が起こるかわからない。
想定外のことが、ふたつ起こった。

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