日向市カトウ裁判の真実第1話「申立書」

今から3年前の宮日新聞に次のような記事が掲載されました。

昨年暮れ、私は、ふと「そう言えばあの裁判はどうなったのだろう?」と思い出し、調査をしてみました。
これまでの裁判資料は、ほぼ全てに目を通してみました。
すると、すぐに、上記の新聞記事とはまったく違う真実が見えました。
新聞記事には「不良工事」という文字が躍っていますが、真実はそうではなく、日向市の「設計ミス」でした。

私は、にわかにこの事件の重大さを認識し、できる範囲で取材し、その後、資料を分析してみました。
その結果、この事件には大変な、信じ難い犯罪疑惑が隠れていることに気付きました。

手短に言うと、日向市は自らの「設計ミス」を隠蔽して責任を免れるために、「トラブルの原因は施工不良だ」というでっち上げの理由を作り、カトウという会社に罪を擦り付けようとして、3年もの間税金を使って裁判をしています。

さらに、私が言う「大変な、信じ難い犯罪疑惑」というのは、「でっち上げ」が「偽装工作」である疑惑のことを指しています。
「偽装工作」とは、具体的には「建設現場での施工不良の製作」のことです。
しかも、この「偽装工作」には、多くの人間が関わっています。
つまり、”誰か”の指示で民間業者が協力させられています。

もう一度言います。
日向市は、自らの「設計ミス」を隠蔽して責任を免れるために、民間業者に協力させて「偽装工作」し、税金を使って裁判を起こし、カトウという会社に罪を擦り付けようとしている可能性が濃厚です。
法的に言うなら、詐欺未遂罪、背任罪の疑いがあります。

さて、そこで私は、「まずは日向市のこの不当な裁判を止めさせなければいけない。」と思いました。
そして、裁判を止めさせられる人は、たった一人、日向市長しかいません。
私は、平成30年2月14日、十屋幸平市長へ「申立書」を提出しました。
以下、その全文を紹介します。

申立書

日向市において遂行中の日向市カトウ裁判について、取材と分析によって極めて重大な疑義が判明しました。民事訴訟にて係争中でありながらも、問題の大きさと性質から、一刻の猶予も不要であると考えます。
したがって、本件につき以下の通り申立いたしますので、適切かつ迅速な対応をしていただけますよう、お願い申し上げます。

第1部 詐欺未遂罪疑義

1.日向市の提訴内容と根拠
日向市は、「資料⑩費用>日向市請求内訳」の通り、カトウに対して2289万5590円の損害賠償請求をしています。また、その根拠として、「訴状>別紙4」において「被告の設計図書違反」を主張しています。
しかし、これは「資料②日向市カトウ裁判の真実」で説明の通り、偽装工作によって製作した施工トラブルである可能性が極めて濃厚です。

2.詐欺未遂罪該当事実
そうすると、日向市が現在遂行中の訴訟における損害賠償請求は、詐欺未遂行為に該当し、詐欺未遂罪(10年以下の懲役)の対象となります。
その場合、提訴時の責任者である前市長を含め、偽装工作と知りながら製作に関った者が起訴されると考えられます。

第2部 背任罪疑義

1.構成要件
背任罪(5年以下の懲役または50万円以下の罰金)の構成要件は「他人のために事務を処理する者」が「自己・第三者の図利または相手への加害目的」で「任務違背行為」を行い「財産上の損害」を与えた場合です。
本件の場合、設計ミスを認めないで責任を免れようとした図利目的によって、「資料⑩費用>超過負担費用」の通り、1200万円近い損害が既に発生していますので、仮に日向市が主張している「被告の設計図書違反」が一部認められる場合でも構成要件を満たし、背任が確定しているものです。

2.背任罪疑義者
前市長黒木健二氏、前建設部長松田洋玄氏、前建設課長現部長藤元秀之氏が該当する可能性を否定できません。

第3部 申立

1.理由
(1)言うまでもなく、超過負担費用の原資は税金です。市職員の責任を免れるために出すべき税金などはありません。
(2)設計ミスは、平成25年10月10日完了検査によって擁壁のはらみが確認された直後から判明していた筈です。
だから市は原因調査や4者協議を拒否して隠蔽を図ったのです。
さらに、隠蔽の手段として偽装工作と裁判という手段を使ったのではないかと思われます。
裁判で係争中であれば、内容を知られない守秘が確保できるからです。
提訴権の濫用は、不当提訴という不法行為でもあります。
設計ミス、隠蔽、偽装工作、提訴権の濫用、さらに、カトウという一業者への責任転嫁、市民への背信行為、そのような極悪非道のことをやらせ続けたらいけません。
(3)本件によって、カトウは1300万円もの工事代金をもらえないまま、裁判費用から何から自己負担を強いられています。
また、完全に悪徳業者というレッテルを貼られました。
裁判が長引けば、経営危機に陥り、加藤さん家族、従業員家族の生活は破綻するかもしれません。
日向市がやっていることは、人の道から外れます。

2.申立内容
(1)訴えを今月中に取り下げて、カトウと和解すること。
(2)関係者を調査して、既退職者を含む責任者を処分すること。
(3)(1)~(2)終了後、マスコミ、広報ひゅうが、日向市ホームページを通じて、市民への説明責任を果たすこと。
(4)(1)~(3)を、着手(取り下げ)から6ヶ月以内に完了すること。

第4部 付記

1.検討及び報告
早急にご検討頂き、検討結果を、詳細の具体内容を明らかにした上で、今月中に文書にてご報告ください。

2.方針
本件については、添付「委任状」の通り、私個人に限らず、多くの市民の意見です。
私はこの活動を、カトウのために実施している訳でも、誰かに頼まれている訳でも、もちろん自分の利益のためでもなく、純粋に、日向市民のため、正義の実現のためにしています。
したがって、本件を広く市民へ伝え、正しい認識を啓蒙し、市民の総意を形成しながら進めていきます。
市が市民の総意(民意)を無視したり、否定したりすることは容認できません。

3.予定
申立内容が実施されない場合及び1審判決が出た場合などに応じて、刑事告訴を含めその是非を検討の上、運動を継続します。
奉仕すべき市民に対して敵対するなどということがあるようなら、それは、市が市民に圧力をかけ、分断を図ることになり兼ねません。
そのような事態を招かぬよう、ご英断のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

以上


ひとつ断っておきます。
「申立書」の中でも触れましたが、私はこの活動を、カトウの代わりに戦っている訳でも、誰かに頼まれている訳でも、もちろん自分の利益のためでもなく、純粋に、日向市民のため、正義の実現のためにしています。
8ヶ月間(平成24年8月~25年3月)に渡った日向給食センター建設見直し運動もそうでしたが、こうした運動は、利益どころか、費用は全て自己負担で、膨大な時間とエネルギーを費やし、経済的には何もいいことはありません。
おまけに、「正義感にかられて余計なことをするな。」と言わんばかりに、不正を暴かれたくない側から、とっても歓迎されないのです。
だから、個人的にいいことなど何もありません。

そこで心の中のもう一人の自分が問いかけます。
「この不正に目をつぶり、何も悪くないカトウや市民が犠牲になってもお前は平気なのか?」
私はいつもこの問いかけに対して、即座に「平気ではない」という答えを出します。
病気?かもしれません。
いや病気でいいんです。
しかし決して伝染病ではないのでご安心ください。
もちろん人に危害は加えません。
ただ不正をする者にとっては、とんでもない邪魔者です。
「もしかすると私は貴乃花親方と血が繋がっているかもしれない。」などと、不思議な心境になるこの頃です。

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