第2話「政治家の使命とは何か?」

尊敬できる政治家

安倍晋三、麻生太郎、小泉純一郎、森喜朗、野田佳彦、菅直人、鳩山一郎、小池百合子、舛添要一、猪瀬直樹、石原慎太郎…

この中に尊敬できる政治家が一人でもいるだろうか?
私はいない。
その理由は、ウソつき、自分勝手、生意気、自己顕示欲が強い、国民(弱者)への思いやりが足りない、評価すべき実績がない、からである。

私はリンカーンを尊敬している。
その理由は、正直、誠実、謙虚な努力家、国民(弱者)への思いやりに満ちている、勇気があり、命がけで歴史に残る実績を残した、からである。

政治家は何をする人か

われわれは、米農家がいなければ米を食うことができない、漁師がいなければ魚を食うことができない、電力会社がなければ電気を使えない、道路や自動車メーカー、電車がなければ移動に困る、スーパーがなければ日々の買い物ができない。

しかし、政治家がいなくても特に困らない。
われわれの生活のために欠かせないことをしていないからだ。
しているのかもしれないが、その実感もなければ、その姿を見たこともない。
いや、いてもらうと困る政治家はいる。
税金を特定の人や組織のために無駄に使って、不当に格差社会を助長し、場合によっては、私利私欲のためにフル稼働している。
われわれの生活のために欠かせないどころか、実態は、国民(弱者)を犠牲にし、自らの栄華を図る国賊が少なからずいる。
この人たちは行動で示せないので、国民を騙し続けるために、口だけが異様に上手である。
具体的には、ウソ、笑顔、パフォーマンスに長けている。
というより、それが全てと言ってよい。

政治家の使命

このような現状を鑑みる時、改めて、「政治家の使命とは何か?」という疑問に行き着く。
社会の課題、問題への解決、改善策を考えて、決定し、講じる。
国民の声に真摯に耳を傾け、意見や要望を汲み取り、行政に対し働きかけ、政策に反映する。
ビジョンを示して国民と共有し、将来計画を具体化し、制度設計や法整備に努める。

すべては国民本位であり、公平、公正でなければならない。
また、私の持論であるが、部分最適ではなく、全体最適でなければならない。
つまり、一部の者にとって都合が良く、以外の者にとって都合が悪いことは、公共の福祉の向上とは言えないから、良い政治ではない。
換言するなら、民主主義の実行こそが政治の使命であり、そこでは、全体最適が不可侵のルールだと考える。

困ったことに、部分最適を全体最適に見せかけようとして、笑顔とウソと誤魔化しで国民を騙し、自分もしくは一部の者にとって都合が良い結論に誘導しようと企てる政治家が少なくない。
実にさもしい輩だが、国民の多くはまんまと騙される。

さらに、政治においては、思想信条は便宜上の存在でしかなく、公共の福祉に優先する思想信条は無用の長物である。
さも、特定の思想信条が、公共の福祉に優先する高尚な価値を有するかのような倒錯した幼稚な精神性の政治家は、国民にとって、百害あって一利なしである。

国民は、使命を果たそうとする、国民の信頼を裏切らない政治家かどうかを見極めなければならない。
見極めないなら、公共の福祉の向上及び国民の幸福の実現は、座礁に乗り上げるだろう。

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