延岡市長選挙第9話「政策はレシピではない」

政策はレシピではない。
時々、どうしても違和感を拭えない政策案に出くわす。
どんな違和感かと言うと、まるで料理のレシピのような、いろいろな食材を使って、書いてある通りに調理すると、予定通り美味しい料理が出来上がるかのような机上の理屈に感じる違和感である。
実際の政策は、口を利かない食材が相手ではなく、オーケストラの指揮者の様に、タクトに合わせる演奏者が相手でもなく、生きた人であり、生活であり、事業であり、街である。
そして、政策によってもたらされる成果とは、もちろん美味しい料理ではなく、生きていく上で不足しているもの、あるいは困っている点を満たし、公共の福祉を向上させることである。
さらに、未来への希望を与えられたら尚良い。
逆に言えば、不足しているもの、あるいは困っている点を満たされてもいないのに、明るい希望などは持てない。
それが、圧倒的多数の庶民の現実だ。
政策を評価する時、その根本的視点があるのか、ないのかは、決定的差である。
あたかも美味しい料理が出来上がるかのようなレシピっぽい政策案は、私に言わせたらバツだ。
そんな実現できない机上の理屈より、不足しているもの、あるいは困っている点に目を向けろと言いたい。
今回は、私が評価するのではなく、皆さんが、そうした視点で評価して頂きたい。

座談会記事3

駅まちエリア活性化

永山氏
駅前複合施設の4月開業は非常に楽しみだ。
人が集まる施設をつくることで活性化を図っていく新しい取組みだと思う。
これから、多くの市民が活用し人が集まる仕掛けを行う必要がある。
魅力的な商店の誘致や若い人が活躍できる地域としてつくっていく。
IT企業の誘致も魅力的。
単に客が来るだけではなく、若い人が働く場をつくることも大切だ。
観光で商店街を再生した地域がある。
そのような仕掛けをしっかりやる。

読谷山氏
交通の拠点としてバス交通ネットワークを整備する中で、同エリアを充実させる。
仕事の拠点としてIT企業誘致、起業支援を盛んにして空き店舗を提供する。
自宅から保育園の入所手続きをインターネットでできるシステムづくりをほかの自治体と行う。
情報通信技術(ICT)化を実現し、国民負担軽減の発祥の地にする。
考えるべきなのは駅前複合施設の運営だ。
今尚(CCCへの)委託料が明らかになっていない中で、市民に十分に情報公開されないまま整備が進んでいる。
この問題も皆が納得するような対応をしていく。

3北の認識と活性策

永山氏
大事なのは産業。それぞれの地域が持つポテンシャルを生かす。
北浦は漁獲量があるのだから付加価値を付けるため水産加工の中心地として位置付ける。
延岡はこれから県内林業の中心となり、たくさんの良質な木材が出る。
高度な木材加工など新しい産業構造を北方、北川、北浦でつくれるかが課題だ。
農業も付加価値、ブランド力を高める。

読谷山氏
振興にもう1回抜本的に取り組んでいく必要があると考える。
独自財源と独自権限を持ち、即断即決できる総合支所に変えていく必要がある。
主要な産業である農林水産業予算は思い切って増やす。
国の過疎対策はフルに使わなければならない。
過疎対策の予算が使えるにもかかわらず、今の延岡市は使っていないという現実がある。
道路は非常に遅れているので国財源を確保しながら基盤整備を行う必要がある。

さあ、皆さんの評価はいかがでしょうか?

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