延岡市長選挙第5話「県北の未来を語る集いは誰の発案か?」

新年1月14日に予定されているイベント「県北の未来を語る集い」、すなわち河野知事が「来る延岡市長選挙では永山候補をお願いします。」というメッセージを暗に示すイベントは、そもそも誰の発案だろうか?
可能性としては、次の3通りある。

1.河野知事説(10%)
あまり考え難いが、もし河野知事自身に、「ここで恩を売っておいて、その代わり、後で十分に借りは返してもらおう。」という下心があるとしたら、まったく可能性がないとは言えない。
しかし、実際、県知事がそんなせこいことを考えているのだとしたら、県民は、八百長相撲を見せられて感動している相撲ファンのようなもので、「踊る阿呆に見る阿呆」状態の、実に気の毒な県民と言うしかない。
その時は、河野知事には、貴乃花部屋へしばらく行って、がチンコ相撲の真髄を学んで欲しい。

2.永山氏説(20%)
これも、可能性として決して高いとは言えない。
つまり、つい先日まで河野知事の部下だった者が、県知事という上司に対して、図々しく頼めるのか?と考えると、やはり、実際は考え難い。
もちろん、本人にしてみれば、本音として頼みたい気持ちはあるに違いない。
なぜなら、河野知事のネームバリュー、集客力、権威を利用することで、自分の力不足を露呈してしまうリスクを小さくできるからである。

3.黒幕説(70%)
これが、最も可能性が高いだろう。
つまり、永山氏が延岡市長になる方が自分にとって都合がよい実力者がいて、県政にも影響力を持ち、永山氏の力不足を補うために、河野知事とセットでのイベントを思いついた。
「延岡市民のため」は二の次、まずは永山氏を当選させて、自分の支配下に置くことが全てに優先する。
よって、永山氏と河野知事とセットでのイベントは必然であり、公平、公明正大などという人道的価値観とは相容れない、即物的現実主義一色に染まった人物が、当イベントを指揮していることを意味する。
この黒幕説の可能性が最も高い。黒幕は、河野知事が永山氏を支持していることを広く示すことで、市長としての能力や政策と実行力など本来の評価の物差しから延岡市民の目を逸らし、延岡市民にとって、永山氏を選択することが正解であるという錯覚を与え、永山氏投票に誘導する意図がある。
いわゆる動機が不純で、本当に延岡のことを考えているとはとても言えない。

いずれにしても、河野知事が当イベントに参加する正当な理由などは、どこを探してもない。
「県北の未来を語る集い」というタイトルは、どこか白々しい響きにしか聞こえない。
市長選挙告示1週間前、イベントの来場者を前にして、河野知事は、自分がなぜここにいるのか、そして、延岡市長選挙と県北の未来との関係について、一体何を語ることだろうか?

一方、イベントの来場者は、河野知事の、いわゆる”やらせ”スピーチを、どんな思いで、すなわち、県北の未来を素直に語っているとは感じられない河野知事のメッセージに何を感じ、広告マンとしての河野知事を、どう受け止めるべきか、大いに戸惑うことだろう。

結論として、”陳腐な企画”、人のネームバリューと権威で選挙戦を有利に戦おうとする芸能的パフォーマンス、それが当イベントの正体だ。

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