日本のひなた族第7話「宮崎県政における特筆すべき問題」

県議会議員各位

謹啓 時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。

大変恐縮ではございますが、重要なお知らせのため、書簡を送付いたしました。重要なお知らせとは、現状の宮崎県政における特筆すべき問題、すなわち、県職員及び知事の問題のことです。
先週末、塚田農場違法表示問題が新聞報道されましたが、書かれている県職員の非常に杜撰で無責任な仕事ぶりは、実は、私が平成28年10月以降1年8ヶ月間に、県土整備部と農政企画課及び知事に、別紙のように計23回に渡り陳情と請願を繰り返してきた経験で分かった実情とほぼ一致するものです。
私がこの1年8ヶ月間に知った県職員と知事に対する率直な感想は、傲慢、無責任、不誠実、卑怯、非常識、です。陳情と請願の内容とは、私が建築工事を発注した株式会社辰工務店(日向市不動寺85番地)の建築基準法違反及び建設業法抵触と、日向農協との金銭貸借契約及び共済契約における独占禁止法違反について、事実確認を求めつつ、監督官庁としてしかるべき調査及び措置を依頼するものでした。
私は、これら計23回の陳情と請願のために、楽に100ページを超える文書を作成し、必要な資料を準備し、膨大な時間を費やしました。面会も何度も申し入れました。しかし、「経緯表」にありますように、正当な理由のない短い拒否回答と無回答が1年8ヶ月間繰り返されてきました。
一方で、別紙新聞記事(県職員不祥事)のように、昨年来、県土整備部を中心に県職員の不祥事が続いておりますが、私はこうした県職員のモラル荒廃は、一部の職員の問題ではなく、また、今始まったものでもなく、長期間に渡って醸成された県職員の体質や価値観の現われだと確信しています。
さらに、こうした県政の責任は誰にあるのかを鑑みる時、やはり最終的に知事の責任は免れ得ないものと言わざるを得ません。検証しますと、相次ぐ不祥事に対して、知事は、謝罪コメントを発するのが関の山で、当事者及びその上司に謝罪会見をさせることも、厳正な処分もありません。また、その一方では、県職員の待遇向上を無条件に容認し、アメを配ることには一生懸命のようです。

それに止まらず、県政そっちのけで、公務中に自らの基盤固めに繋がる後援会用務に勤しむなど、口にする綺麗ごとと行動には大きなギャップがあります。
こうした、県職員と知事の体たらくの原因は全て同根であり、私の問題も氷山の一角に過ぎないだけで、県職員による不正見逃し、業者癒着、不作為等は、県職員と知事の意識と価値観が生み出す結果であり、それによって県民が被っている犠牲や損失は莫大な規模だと容易に想像できます。

そして、実に困ったことですが、われわれ県民が被る犠牲や損失がどんなに大きくても、税金で支えられている県職員と知事は、県民の苦しみを知ることもなく、自分達は全く何も困らないことです。何も困らないから、傲慢、無責任、不誠実、卑怯、非常識になれるのです。

この1年8ヶ月間、これだけ訴えても、お願いしても、全く何も変らず、進展がありませんでした。行き着いた結論は、県職員と知事は、立場と権益を守ることが正しいと思い込んでおり、各人がその呪縛の連帯に組み込まれているので、自発的に原点に帰り、自浄能力を発揮することはできないということです。
しかしながら、何とかしなければなりませんし、このままでは、公務員の公務員による公務員のための県政が続き、われわれ県民は、真綿で締め付けられるような苦しみを味わい続ける破目に陥るだけです。

そこで、私が県議の皆様にお願いしたいことは、県政を厳しくチエックする役割を果たして頂きたいということです。本来なら、やるべきことができていなかった点を反省し、自ら進んで対応した上で、謝罪も含めて十分な対応を尽くすのが、民間の世界の常識ですが、県政においては、まず、やるべきことができていなかったことを認めることができないという悲しい性が邪魔します。課長も部長も知事も皆同じです。

例えば、私の陳情と請願は何も特別な内容ではなく、事実確認と情報開示、不正があった場合は、指摘、指導、処分をするという、県職員が普通にやるべきことを誠実に的確にやるだけの、まっとうな民間企業なら2~3日でできる内容のものです。その程度のことを23回も陳情し、1年8ヶ月間放置されています。

つまり、県職員は、当然のことが自発的にできませんので、県議の皆様が具体的に指示し、報告させるというチエックシステムをつくってください。

塚田農場違法表示問題が表面化したいい機会だと思い、自らの経験に照らし、提言差し上げました。県議の皆様の洞察、決断、行動力に期待いたします。何卒よろしくお願い申し上げます。

謹白

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