第12話「八百長裁判の証明その7インチキ判決原告代理人文書対応表」

お見事

今年は、日大アメフト悪質タックル、ボクシング連盟奈良判定、東京医科大不正入試判定など、不公平かつ悪質、ハレンチな、次元の低い、つまり、三流国家の証のような出来事が日本列島を騒がせたが、そのラインナップに加わるかのような「インチキ判決」が名乗りを上げた。

既に統計面の分析を紹介しているが、今回は、判決文と原告代理人弁護士文書の比較をご紹介する。

「インチキ判決原告代理人文書対応表」

結局、現在の日本は、明らかに不平等格差社会であり、それは日本人の価値判断にも大きな影響を与えており、アンフェア(卑怯)なことをしても良心が痛まない日本人が国中にわんさかいるということだ。

裁判官や弁護士すらこの様だから、最早国全体のモラルが崩壊していると言って過言ではない。
それにしても、「お見事!」と言うしかない。

インチキ判決の三つの特徴

「インチキ判決原告代理人文書対応表」を作成するまで、私は、原告代理人弁護士がインチキ判決文のゴーストライターだと思っていた。
その理由は、三つの特徴から判断したものだった。

1.内容と表現の酷似

「インチキ判決原告代理人文書対応表」でご覧頂ける通り、インチキ判決文の内容と表現は、原告代理人文書と酷似している。
私は、判決文を一読したときに、原告代理人文書を読んでいるのではないかと錯覚したほどだ。

2.駄文

名文か駄文かを分ける最大のポイントは読み易さである。
名文はまず読み易い。
例えるなら、まるで歌詞を読んでいるかのように、一語一語が生きていて、幹が太く、格調が高く、心に響く。
それに対して、駄文は、砂を噛むように味気なく、意味が明快でなく、幹が細いというより幹がなく枝ばかりで、格調が高いという形容詞に程遠く、心に響くものがない。

3.論理破綻

裁判官という職業は、ある意味、論理を道具とする専門家である。
板前にとっての包丁、外科医にとってのメス、美容師にとってのハサミである。
したがって、論理破綻というのは致命傷である。

正直、判決文中に出くわした論理破綻から、これが裁判官が書いたとは思えなかった。
また、辰工務店代理人弁護士は、裁判中の文書においてしばしば論理破綻したので、てっきり、「これは辰工務店代理人弁護士が書いたのではないか?」と思った。


裏事情シナリオ

それで、三つの特徴はその通りである。
しかし、内容と表現の酷似部分を読んでいると確かに、原告代理人弁護士がインチキ判決文のゴーストライターだと思えるが、他の部分を読むと、やはり裁判官が書いたように思う。

改めて推理すると、次のような裏事情シナリオが考えられる。
岸田裁判官は、予定通り平成30年7月10日に判決文を出すつもりだった。
しかし、直前(恐らく3日以内前)に辰工務店代理人弁護士に見せたら、「これでは困る」と言われ、「ではどうしたいのか」と尋ねると、「辰工務店側の要求の内、他はともかく、名誉毀損だけは認めて欲しい。リマークの要求は全て棄却して欲しい。」と言われた。
その方向で書き直し始めたが、これでいいかどうかキャッチボールをしている内に前日になり、とうとう予定の7月10日に間に合わなくなったので、判決を10日延期して7月20日にすることにし、私には7月10日の当日朝に電話連絡した。

で、延期した10日間に、辰工務店代理人弁護士の要望を全面的に受け入れた内容に書き直した。
だから結果的に、内容と表現は、原告代理人文書と酷似したものになり、法的根拠も論理的根拠もないかもしくは希薄な論理破綻した文書となった。
そんなインチキ判決をいくらよく見せようと、あるいは、正当なものに見せようとしても、それは白粉ほどの効果もなく、逆に、見せようとすればするほど、誤魔化しがより際立ってくるという愚かな結果となった。

駄文については、センスと能力に依存するので、一朝一夕には変えれない。
駄文と評されるのが嫌なら、時間をかけてセンスと能力を磨くしかないだろう。
それから、以前述べたように、文章には思った以上に人間性が現れる。
文豪、詩人、作詞家など名文を書く人は、全てすばらしい人間性の人である。
芭蕉、シェークスピア、漱石、啄木、芥川、ジョン・レノンなど、せこい名文家などはいない。
したがって、名文を書くには、人間性も磨かなければならない。
せこい人間に、名文など書けない。

悲しい現実

さて、われわれは、日大アメフト悪質タックル、ボクシング連盟奈良判定、東京医科大不正入試判定、インチキ判決を生む日本社会の現実に目を向けなければならない。
普通の若者、少年が、凶悪殺人犯になってしまう日本社会の現実に目を向けなければならない。
総理大臣や政治家、官僚、公務員、大学の理事、大企業経営者が、嘘八百並べる日本社会の現実に目を向けなければならない。

「インチキ判決原告代理人文書対応表」を見て、「悲しい」と感じるのは私だけではないだろう。
裁判官も、裁判所も、既にどうしようもないほど腐敗している。
現実問題、裁判官と裁判所を監視する第三者機関が必要である。
裁判官の任用システムを再構築する必要がある。
そうしない限り、日本社会の腐敗と劣化に歯止めがかからず、今後日本社会は、不祥事と凶悪事件に覆いつくされるだろう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク