第7話「八百長裁判の証明その2悪意」

悪意の田舎芝居

平成29年12月26日、宮崎地方裁判所延岡支部で、この八百長裁判(辰工務店リマーク裁判)の証拠調べ(尋問)が行われた。

この尋問を一言で表現すると「悪意の田舎芝居」である。
まず、悪意に満ちている。
フェアとは真逆の世界が繰り広げられた。

そして、実に陳腐な田舎芝居だった。
この田舎芝居のシナリオをだれが書いたのかは分からない。
辰工務店代理人弁護士なのか?裁判官なのか?
いずれにしても、予め予定された悪意のシナリオがあって、それに沿って進められたことは間違いない。

その2点について分析していく。

悪意

なぜお前に悪意という心の中が見えるのか?
単に邪推ではないのか?
と言われそうだが、そんなことはない。

もし仮に、サッカーの主審が、Aチームを救うためにオフサイドでもないのにオフサイドの判定をしてBチームのチャンスを奪い、ペナルティエリアで自分からこけた(これをサッカーの用語でシュミレーションと言い、通常は、シュミレーションした方が反則となる)Aチームの選手に対してPKを与えるなら、その判定にはBチームに対する悪意があると言えるだろう。
また、その判定基準が、仮に90分を通してAチームに甘く、Bチームに厳しいならば、統計をとると通常ではあり得ない異様な結果が導かれる。
つまり、Aチームに対する反則がほとんどなく、Bチームに対する反則が極端に多いという統計結果が得られる。
そこに悪意が現れる。

したがって、巧妙にやったからばれないということは、可能なようでいて実は可能ではない。
ひとつひとつの判定は巧妙にはやれても、そこに、合理性や蓋然性を欠くことから、回を重ねるほどに、不自然さと異様さが際立ち、悪意が透けて見えるのである。

で、悪意の種類には具体的に何があるだろうか?

a.私の質問を遮る、もしくは、辰工務店が不利にならないように回答をしなくてもすむような誘導をする。
b.辰工務店の主張を肯定する、もしくは、肯定を誘導する。
c.私を不利にする裏付けをとる質問
d.辰工務店が不利にならないように意図的に重要な質問をしない
e.嫌がらせ、圧力、パワハラ
f.辰工務店代理人の本件と関係ない嫌がらせ質問をまったく制止しない
g.私が有利にならないように意図的に重要な質問をしない

このように、積極的悪意と消極的悪意合わせて7類型ある。
これらを、尋問人物別に該当箇所の数をカウントすると下記のようになった。

辰工務店現場代理人 辰工務店黒木豊一社長 被告(私)
a.私の質問を遮る、もしくは、辰工務店が不利にならないように回答をしなくてもすむような誘導をする。 4 9 13
b.辰工務店の主張を肯定する、もしくは、肯定を誘導する。 11 6 17
c.私を不利にする裏付けをとる質問 1 2 12 15
d.辰工務店が不利にならないように意図的に重要な質問をしない 7 5 12
e.妨害、パワハラ 2 8 10
f.辰工務店代理人の本件と関係ない嫌がらせ質問をまったく制止しない 4 4
g.私が有利にならないように意図的に重要な質問をしない 13 13
合計 23 24 37 84

凄い数になった。
午後1時から5時までの4時間に、84回の内「d.辰工務店が不利にならないように意図的に重要な質問をしない」と「g.私が有利にならないように意図的に重要な質問をしない」の25回の12回を差引き59回、つまり約4分に1回、私は、悪意の言動を投げかけられた。

サッカーの試合で言うと、主審が、1試合(90分)に22回相手有利の判定をした計算になる。

いやはや、「凄まじい」の一言である。
私は、この八百長裁判は、現代日本社会の究極のモラル崩壊現象だと感じた。
しかも、この59回とは、裁判官ひとりの悪意の言動の回数であって、実際は、これに、辰工務店現場代理人と社長の出鱈目供述合計111回が加算される。
大袈裟でも何でもなく、私は、この時の約4時間を、雨の日のぬかるんだグラウンドで、5キロの鉛のベルトを巻いてサッカーをさせられているかのような気がしていた。

田舎芝居

お分かりだと思うが、上手な芝居は、人を引き込み、魅了し、感動させ、見終わる時に名残惜しくて、まだ見続けていたいという気持ちにさせる。
その正反対が田舎芝居だ。

また、上手な芝居は、それが芝居だとは思えないほど、自然でさりげなく、迫真さや情熱が滲み出てくる。
それに対して、田舎芝居は、不自然でわざとらしく、いい加減さや横着さに満ちている。

だから、上手な芝居は、金を払っても観る価値があり、対して、田舎芝居は、金をもらっても観る価値がない。観るに耐えられないという方が相応しい。
上手な芝居に投げたいのは、花束で、田舎芝居に投げたいのは、腐った卵だ。

興味がつきないのは、この田舎芝居のシナリオが、誰によって描かれたかである。
可能性としては、辰工務店代理人弁護士か、裁判官か、もしくは、二人の合作か?
つまり、この尋問の内容は、私を陥れるために考え出され、前もって、二人によって詳細に打ち合わせをされたものであると考えられる。

思いつきで言っているのではない。
分析結果だ。

また、このような人を陥れるためのシナリオによる尋問は、果たして、二人にとって初めての試みだろうか?
初めてにしては、余りに上手くでき過ぎている。
とても初めてとは思えない。
慣れた感じがする。

尋問調書を詳細に読むと、その手馴れた感じに驚く。
私には、刑事の経験はないが、いわゆる「臭い」のだ。
少なくとも、客観的に、実に巧妙にシナリオが描かれている。
今度は、私が分析によって丸裸にする番だ。

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