第5話「守らなければいけないもの」

自由と平等

国民の一人として、守らなければいけないもの、それは、自由と平等である。(ここでは、平和は、論評の対象としない。)
自分自身の人生、家族の人生、子供や孫の人生の幸せを願わないものはいない。
幸せを目指すためには、自由と平等が不可欠である。

私は、それを守るために戦っている。
ごく当たり前のことだが、とりわけ自由については、公共の福祉に反しないことが条件となる。
で私は、自由と平等を守ることは公共の福祉に資する訳だから、個別の利益と相反する可能性があっても、社会の利益>個別の利益 という不等式は、例え個別の当事者が政治家などの権力者であっても、その時に限って、社会の利益<個別の利益 が成立する訳ではなく、社会の利益が優先されることが必要である。

自由と平等が守れないと、国民は幸せになれない。
憲法で保障されている自由には、肉体、思想、信教、表現、言論、知る権利、経済活動、学問などがある。
今私が実施している情報発信活動は、上記赤文字の自由権と第3話でご紹介した「公平な論評の法理」に基づいている。

ここで問題となるのは、私が批判の対象としている辰工務店や裁判官個人の利益にとってマイナスとなる場合であるが、社会の利益>個別の利益 という不等式は常に正当なので、私の表現及び言論活動は許容されなければならない。
つまり、辰工務店や裁判官個人の利益にとってマイナスだからと言って、私の表現及び言論の自由を侵害し、国民の知る権利を妨害するなら、それは反社会的行為及び憲法違反である。

私を含め国民は皆、日本が自由と平等の国で、子供や孫達に自由と平等が守られる国を受け渡したいと考えている。
権力者も同様である。
ところが、もし権力者が、私の表現及び言論活動を弾圧するなら、完全な自己矛盾でエゴである。
自分と自分の子供や孫達のためには守るものを、自分の地位や利益にとって脅威となる表現及び言論活動をする者に対しては、強権を発動して奪うことになるからである。
合わせて、国民の知る権利を奪うことになるからである。
それでは、金正恩と何ら変わらない。

求められているのは平等な議論

利害や意見が対立する場合、どんな立場であれ、やるべきことは、平等な議論である。
必要なことは、決して、相手の主張、言論に対する妨害やウソや強権を発動した弾圧や、利益を失うことを恐れた沈黙ではない。
妨害、ウソ、弾圧、沈黙は、すべて正義、公共の福祉及び民主主義に反する。
つまり、妨害、ウソ、弾圧、沈黙が自分の利益を守るための合理的手段だとしても、それは社会全体の利益を犠牲にすることである。
社会全体の利益を守るためには、平等な議論を通じて結論を導き出す必要があるのだ。

私に言わせれば、エゴという魔物は身を滅ぼす病巣である。
自分や属する組織の利益のみを図ろうとして、社会全体の利益を犠牲とし、社会の発展の可能性を削ぎ、閉ざされた息苦しい社会に邁進するからである。
そして、子供や孫達に、自由や平等のない不公平で暗い社会を渡そうとしているからである。

「日本人よ、目を覚ませ!」と言いたい。
企業人や公務員が、上司や権力者にそそのかされて、脅されて、利権確保に走り、盲目的に組織に従い、不正に加担するなら、日本社会は衰退の一途だ。
結果的に、子供や孫達に渡すのは、弱小化した、希望のない、経済的にも精神的にも不健全な貧しい社会となるだろう。
自分の利益のためによかれと思ってやっていることが、実は、社会全体にとってはとんでもないマイナスなのだ。
ここで私が述べていることは、法律上もしくは倫理道徳上の是非を脇において、仮に、「自分のみの利益確保を図ることが許された場合でも」という仮定の話だが、それでも尚大局的に捉えれば、愚の骨頂でしかない。

ましてや裁判官が、自分の出世のために、国民を騙し、貶め、ひいては荒んだ社会の建設に加担するなどという人の道を外れた行為をするとは、アングラ宗教にも等しい。

そうならないために、自分の身の安全だけを守ろうとする部分最適の考えを捨て、社会全体にとって必要なことは何か、正しいこととは何かについて、平等な立場で率直な議論をして、知恵を出し合わなければならない。
妨害、ウソ、弾圧、沈黙は、少しも社会を健全にも豊かにもしない。

辰工務店にも、裁判所にも、その背後にいる権力者にも、言う。
正しいこととは何かについて正々堂々と議論しようではないか。
ここは極東の小国ではあるけども、民主国家、先進国日本である。
われわれ大人が自由と平等を守らなければ、国全体が瞬く間に衰退するだろう。
真実と正当性を誤魔化すなら、一時的には個人的な利益を守ることはできるかも知れないが、早晩、間違いなく、国は荒み、危うくなるだろう。

私は、この裁判を通じて、ただの一度も誤魔化したことはないし、ウソをついたこともないし、議論から逃げたこともない。
第4話で紹介したように、何も隠さず、徹底して真実を追究し、69種類の証拠と20万文字を超える文書を作成して提出した。

ここまでまっすぐ歩んできて、誤魔化されることは受け入れられない。
立証したことを無視されたり、争点を摺りかえられたり、憲法違反や最高裁判例の無視をされるなど、言語道断である。
だから、公平な決着をつけるために、真実を明らかにし、平等な立場で、正当性の判定をしようではないか。
一切、ウソ、隠蔽、誤魔化し、弾圧などしないで!
ウソ、隠蔽、誤魔化し、弾圧は、神が与えた武器ではなく、悪魔の誘いだ。

正直、今さら、辰工務店と裁判官に向って、こんなことを言わなければいけない現実があることは、実に嘆かわしい。
しかし、悲しいかな、これが今の日本社会の現実だ。


今後、私がもしこの場で真実を伝えなくなったとしたら、それは、権力者の弾圧があった時になるだろう。
その時は、もうこの国には何も見込はないから、私は、日本を捨てるつもりでいる。
日本人としての誇りは吹き飛んでなくなり、日本社会の希望の光は消え去るのだから、まったく未練はない。

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